はじめに
正規表現 (Regular Expressions、通称 regex 「レジェックス」) は簡単そうに見えますか?慣れている人にとっては、正規表現は思考や表現を驚くほど簡潔にしてくれる強力なツールです。ですが多くの人にとっては、学ぶのが難しく、構文も面倒なものです。幸いなことに、そんなフラストレーションを楽にしてくれる無料ツールがたくさんあります。「それならよかった!」と思われるかもしれません。では、LoadMaster のコンテンツルール用の正規表現を作成するために使える、特定のツールはあるのでしょうか?もっと使いやすい方法はあるのでしょうか?
はい、それが、ここでご紹介する Kemp LoadMaster Content Rule Builder ツールです。LoadMaster では、正規表現をベースにしたコンテンツルールを使って、トラフィックのコントロールや内容の書き換えを簡単に行えます。このコンテンツルールエンジンでは、ヘッダーの追加/削除/編集、URL の書き換え、HTTP 本文の書き換え、ヘッダーや URI に基づくコンテンツマッチングなどが可能です。正規表現は、主にクライアントリクエストやサーバーレスポンスに対してパターンマッチングを行い、特定の条件に合った通信に対して、ヘッダーの変更やトラフィックの振り分けなどの処理を実行するために使われます。
コンテンツルールビルダー
Content Rule Builder (コンテンツルールビルダー) は、LoadMaster でよく使われるコンテンツルールの構文を、グラフィカルな操作で簡単に作成できるツールです。すべての正規表現のユースケースを網羅しているわけではありませんが、以下のような代表的なケースには対応しています:
- ホスト/ドメイン や URL/パス に基づくマッチング
- ホスト/ドメイン や URL/パス の書き換え
- ネイキッドドメインを FQDN に変換 (例: domain.com から www.domain.com)
- 302リダイレクトの転送先を変更
- URL へのポート番号の追加や削除
このツール (Content Rule Builder) で作成したルールは、RESTful API や PowerShell API を使って LoadMaster に直接適用することができます。また、LoadMaster の UI 上にある「コンテンツルール作成ページ」からも適用可能です。
使い方を紹介するビデオも用意されていますので、こちらをご覧ください。すぐに始めたい方は、以下のリンクから Content Rule Builder を使ってみてください。カスタムアプリケーション配信の時間を大幅に短縮できます。